闇に魅せられ、狂わされⅡ


1.相棒




「お前しかいない‼︎」



そう思える相葉はデュエマだけでは無く他のゲーム、仕事、生活の中でも必要になってくる存在だろう。



自分はエピソードシリーズ辺りからいわゆる「ガチ勢」としてデュエマをやっていた。
なのでその時には既に環境デッキと言うものには手を出してはいたが「これだ!」と思えるデッキには出会えずにいた。

状況は変わる。2015年2月15日(土)そのカードは世に放たれた。




極・龍覇ヘルボロフ


パックから出てきたそのカードを一目見た時の印象は「これカッコいいな〜」程度でまだその真の強さには気付いていなかった。

間も無くして「黒単ヘルボロフ」というデッキが開発される。
そのデッキの動き、戦術に心を奪われた。豊富な除去、手札破壊などの闇文明の戦い方は元々好きな方ではあったが、「黒単ヘルボロフ」には自分のイメージする闇文明らしさと言える全てが詰まっていた。

「これは組むしかない」早速デッキ制作に取り掛かり即座にデッキを組み上げた。当時、回せば回すほどヘルボに引き込まれていったのを覚えている。

それと同時に
「お前しかいない」

そう思える相棒に出会えた事を悟った。

これが闇文明の虜にされ、いずれ「黒単狂」とまで自称するDMPの誕生だ。



⒉逆境と希望


さて、時代は流れ黒単の切り札であった極・魔王殿ウェルカムヘルは殿堂し、明らかな強化だと思われたブラックサイコも殿堂。
なのに環境は「レッドゾーン」、「ドギラゴン剣」と言った理解不能な速度のデッキや「モルトNEXT」というデュエマ史上でも最強クラスの攻撃力のデッキ、「ミラダンテⅫ」のような強力なロック性能かつ受けの厚いデッキ、「赤黒ドルマゲドン」という除去やハンデスが殆ど意味をなさないデッキが蔓延。そこに追い打ちをかけるかの如くジョーカーズが登場。

心が折れそうだった。
「黒単ヘルボ」は蘇れなないのだろうか?俺の相棒はもう舞えないのか?

そんな事を考え続ける日々だった。
2018年1月27日(土)闇の中にも希望は差した。





卍デ・スザーク卍の登場である。



今回は分かった、明らかな黒単の強化だ。これでまた、黒単というデッキが環境に舞い戻れる。そしてヘルボもデ・スザークの力を借りればまだ戦える。


こうしてヘルボ・デスザークの制作に取り掛かった。


⒊本題


かなり前置きが長くなりましたが、ここから本題となるデッキの紹介と解説をやっていきたいと思います。
6月24日(日)に行われた熊本DM大交流会で使った黒単ヘルボ・デスザークです(今回は新弾のカードは使えないという事だったのでガリュザークとかは採用されていません)
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メイン

・ドゥシーザ×4
相手の初動潰し。パワー低下は腐るタイミングが少なく、早くデスザークを着地させたい為、場に残る2コスト魔導具は貴重と言う事で4枚。


・ドゥポイズ×2
普通なら3枚にしたい枠だが、枠の削減+このデッキなら従来のデスザークよりも除去手段が多いので2枚に。


・ドゥスン×3
「魔境熊本」という事で採用した枠。本来はグリギャンの4枚目やブロッカーとして使えるドゥグラスの枠だったが、ビマナや呪文を多用するデッキの多い熊本ではドゥスンの方が有効と考え3枚採用。


・グリギャン×3
3ターンデスザークには必須のロウソク。
熊本の環境では最速でデスザークを着地させる対面が普通よりも少ないと考えて今回は3枚に。


・グリペイジ×2
3枚にしたい…けど枠が無い…
ニトロで撃ち漏らした相手のハンドを削いだり、場に残るランハンとしてとても優秀ではあるが何しろ枠が無い…
今後、轟轟轟ブランドが環境に入ってくると無闇なハンデスが自分の首を絞める事になるので枚数は変わってくるかもしれない。


・ヴォガイガ×4
強い。4枚。
カード回収効果を生かしてハリデルベルグを使い回したり、インフェルノサイン回収からヘルボに繋がったりと終始強いカード。


・ヴォーミラ×2
コイツも強いから4!
…とはならず、役割がウェルカムヘルと若干被っているので2枚の採用。
ウェルカムヘルとヴォーミラが並ぶと手札はほぼ要らないくらいの展開力になる。


・ヴァイシング×2
ドゥポイズと組み合わせて魔導具だけでなくドラグナーも使い回せる器用な奴。
一気に盤面を作れて強いもののコストが高い為2枚の採用。


・デスザーク×4
デッキのコンセプトの一つ。殴って来るデッキには早期着地を狙い、盤面を制圧する。
いくらビマナや動きの遅いデッキが多くても枚数を減らして押し切られては元も子もないので4枚。


・ニトロ×2
殿堂回避おめでとう!これからもよろしく!
毎ターン相手のハンドを縛る黒単へのヘイトの根源。リアニメイト手段が多い為2枚でも充分回る。


・マグナム×2
ドラグナー、ハリデルと合わせて盤面と墓地をグルグルするコンボの源。
バイク、バスターなどには早めに出して動きを牽制する事も可能。
ウェルカムヘルで破壊して、ハリデルのDスイッチで蘇生させる時には蘇生させる順番を選べるので順番をよく考えるのが大事になる。


・ハリデル×2
ダイスやメメントを貼り替える手段にもなり、ドゥポイズやマグナムで自分のクリーチャーを自壊させて相手の盤面をボロボロに出来る。
除去耐性の高いサッヴァークにも有効なのも魅力。
ウェルカムヘルと合わせて大量蘇生してると「ああ〜黒単使ってるなぁ〜」って思います。


インフェルノサイン×1
5ターン目にヘルボを着地させるパワーカード。流石殿堂。
たまにトリガーからデスザーク着地を狙う事も。


・ルソーモンテス/法と契約の秤×1
インフェルノサインのカサ増し。トリガーは無いものの早期にヘルボを着地させるには有効。
ごく稀に、とても稀にクリーチャーとしても使います。


・ニンジャリバン×3
ヘルボの相棒。
山の消費が激しい為ミガワリで山回復したり、ウェルカムヘルの効果を起動させたり、ホワイティで厄介な相手を止めたりと本当働き者。
枠が無いとは言っても場と墓地に1枚ずつはあって欲しいので3枚。


・極・龍覇ヘルボロフ×3
切り札でありデッキのコンセプト。
4枚にしたい思いはあったが、現環境だとヘルボよりもデスザークを早期に着地させた方が勝てる対面が多いと判断し、枠を譲った形になる。
ヘルボ最強‼︎


超次元

・極魔王殿ウェルカム・ヘル×1
殿堂してしまった我ら黒単好きの切り札。
初の殿堂ドラグハートに相応しい展開力、カードパワー。自分のクリーチャーも相手のクリーチャーも破壊しといて自軍は蘇生させるって能力がまさに闇文明って感じ。
大好き


・滅殺刃ゴー・トゥ・ヘル×1
2枚目のウェルカムヘルの感覚。ニトロとニンジャリバンを蘇生出来るので充分仕事してくれる。ウェルカムヘルと違って龍解効果は盤面に自分のクリーチャーが足りてなくても使えるので、擬似デーモンハンドとしても利用可能。


・魂喰いの魔狼月下城×1
自軍スレイヤーからデスザークでタップインいた敵獣を破壊出来る。
龍解忘れずに。


・悪夢卍ミガワリ×1
山回復が主な役割。黒単ミラーでは相手はコイツを完全に除去するのはほぼ不可能なのでフィニッシャーにもなってくれる。


・レッドゥル×2
ニンジャリバン、ヘルボをSAにして、ウェルカムヘルの効果を起動させたり追加打点を作る。
1枚では足りない、と思う対面もあるので2枚。


・プロトギガハート×1
ヘルボやニンジャリバンが除去の効かないフィニッシャーになる。テック団ケアにもなるので採用。


・ホワイティ×1
対処が難しい相手を止めて遅延するのが目的。
相手を寝かせて、ドラグナーが殴る的を作ることも。


戦績

今回の熊本DM大交流会での戦績はこちら

1回戦 ブライゼシュート❌
2回戦 青白ロージア⭕️
3回戦 デイガデッドゾーン
4回戦 赤青ジョッキー(?)❌
5回戦 G7ジョーカーズ⭕️
6回戦 G7ジョーカーズ⭕️


初戦のブライゼ対面でラス盾シャナバガンさえ決められなければオポでワンチャン本戦上がれたんじゃないかと思いますが、運も実力のうちですね。
ジョーカーズ相手にはかなり上手く戦えたと思います。


4.最後に


一応フルレートにして挑んだんですが、結果は残念ながらと言ったところでしたね(まだまだ闇文明への愛が足りないのか?)。

慣れるまではどのカードをプレイすれば良いのかとか、どうやって盤面を取れるのかとか難しいとは思いますが、慣れさえすれば環境デッキとも充分渡り合えると思うので良ければ皆さんも作ってみてはいかがでしょうか?

先日、ガリュザークも発売されたので、また新たな黒単の制作に着手していきたいと思います(本当に枠が無い…)。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。気が向いたらまた書くので、次回もよろしくお願いします。